週刊文春電子版「ジャングリア」深層レポートに専門家コメントが掲載されました
2026年6月2日公開の週刊文春電子版オリジナル記事「森岡毅『刀』ジャングリアはどうなるのか?」(深層レポート後編)において、企業法務専門の弁護士・中小企業診断士として、共同買収スキームのリスクについてコメントが掲載されました。
本記事は、マーケティング支援企業「刀」とサムティ社によるネスタリゾート神戸の共同買収をめぐる問題を取り上げたものです。出資比率・保証負担・経営権限のバランス、および高レバレッジ型買収に内在するリスクについて、法的観点から以下のとおりコメントいたしました。
「共同買収では、出資比率、保証負担、経営権限の三者のバランスが極めて重要です。融資保証を一方の企業のみが担う構造では、リスク負担に大きな非対称性が生じます。」
「今回の買収に関しては、保証側(サムティ)が、事業が失敗した場合に金融機関への弁済リスクを直接負う一方、非保証側(刀)が原則として出資額の損失にとどまりやすいため、両社の利害が根本的にずれやすくなります。」
「また、買収総額の大部分を融資で賄う高レバレッジ型の買収は、買収後のキャッシュフローが計画を下回った場合、資金繰り悪化に直結するリスクを内包しています。」
「こうした構造的不均衡は、保証側が経営への強い関与や条件変更を求める動機にもなり得ます。業績が低迷すれば、追加資金拠出、業務委託料の見直し、経営陣の責任や撤退条件をめぐって、パートナー間の対立が深刻化する可能性があります。」
当事務所はM&A・事業承継、企業法務を主要業務の一つとしており、共同出資・経営統合に関するリスク管理・法的支援についてもお気軽にご相談ください。